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9条の会東大komaba
連絡先:
◆結成の経過◆
憲法九条を守りたいと考える東大の駒場キャンパスの学生が準備会を立ち上げ、2005年11月2日に行った井上ひさしさんと小森陽一東大教授の対談企画で正式に立ち上げました。既に本郷キャンパスに九条の会・東大がありましたが、駒場キャンパスにも九条の会を作ろうということで会を立ち上げました。東京大学の前期課程の学生や教養学部後期家庭の学生が構成員となっています。
◆組織と運営◆
代表がいますが、それ以外には特に機構はありません。活動計画を考えたり、学習会や講演会を開く際に適宜不定期にミーティングを開き、方針を決めています。普段の連絡にはメーリングリストも活用しています。メーリングリストは会の運営に関わることだけでなく、九条をめぐる情勢のニュースや、他の九条の会などの団体が主催するイベントの紹介なども行っています。なお、会費は特にありません。
◆これまでの活動◆
2005.10/26 映画『父と暮らせば』上映会+小森陽一東大教授講演会
11/2のプレ企画として行いました。
2005.11/2 井上ひさし氏・小森陽一東大教授 講演会 「時代を見抜くことばの力」
「九条の会」呼びかけ人である作家の井上ひさし氏をお招きし、学生時代の経験や作家となるにいたった経緯などを語っていただきました。また、小森陽一東大教授との対談では、ことばのスペシャリストである両氏から今の時代を見抜くことばの力についてのお話をしていただきました。参加者は約150名程度で、ユーモアをまじえた講演に会場がたびたび湧きました。講演会後の交流会には30名ほど参加し、九条や平和についての意見・思いを出し合いました。
2006.5/1 小森陽一東大教授講演会 「東大駒場で考える憲法九条」
新入生歓迎活動の一環として、小森陽一東大教授の講演会を開催しました。自民党の新憲法草案の持つ意味とその危険性や、東京大学の教養学部で憲法九条について考える意義についてなど、わかりやすく話していただき、40名ほどの参加した新入生にも非常に好評でした。
2007. 6/6 「憲法行脚の会」事務局長の猿田佐世さん講演会
改憲の手続きを定めた「国民投票法」が成立したことを受け、国会に数多く通って審議の様子を見てきた「憲法行脚の会」事務局長の猿田佐世さんにお話を聞きました。「国民投票法」そのものの問題点について日弁連の出している資料を使ってお話していただくと同時に、審議の様子もリアルに語っていただきました。参加者は15人程度でしたが、アットホームで有意義な講演会になったと思います。
2007. 10/17 小林節慶応大学教授と小森陽一東大教授の対談 「憲法の品格」
いわゆる改憲派の小林節慶応大学教授と九条の会の事務局長である小森陽一東大教授の対談を行いました。小林教授は憲法を改正すべきだという立場の方ですが、今の自民党を中心とする改憲論には問題が多すぎるとして反対しています。二人の意見はほとんどの部分で一致していました。憲法が権力を縛るためにあるのだということなど、改憲・護憲を言う前に考えておくべきことがあるということがよく分かるものとなり、約150人の参加者にも好評でした。
2007. 11/16 「Peace Night 9」に参加
事前宣伝を学内でも行い、九条を守りたいと思う東大生の声を集めた「99メッセージ」を集めるなどして準備を行っていきました。
◆活動上、工夫した点や教訓◆
上記のようにいくつかの大きな講演会を行い、それらはそれなりに成功していると思いますが、なかなか地道で日常的な活動が確立できていません。また、企画も一部の人で準備することが多かったように思います。そのため、企画はできていますが、なかなか賛同人を広げていくことができていません。会を駒場の学生全体のものにしていくためにも、ミーティングの定例化や日常的な学習といった地道な活動を行っていけるようにしていく必要があると考えています。
◆今後の活動計画◆
学生の作る会でしかも一二年生が中心の会という性格上、毎年人が入れ替わってしまいます。具体的な予定はまだ決まっていませんが、新しく駒場キャンパスに来る学生と、来年度も駒場キャンパスに残るメンバーとで新しく会の活動を作っていきたいと思っています。そのためにも、会の存在を学生全体に知らせられるような企画を行っていきたいと考えています。
会を一部の関心のある学生のものではなく憲法九条を守ろうと考える学生全体のものとし、憲法九条を守る世論を学内で広げていくために、できることをやっていきたいと考えています。