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大阪市大 九条の会
連絡先:
◆設立の経過◆
2004年晩秋には、日本の与党内部、特に自民党内部での、現在の日本国憲法「改悪」のための調査会がすでに活動を行い、今にも成案が得られようとしていました。それに対して、日本国憲法を守ろうとする知識人が「九条の会」を立ち上げていました。こうした動きを見た大阪市大の教員と院生の間で話し合う中、この大阪市大を、現在の日本国憲法を守りたい、守ろうとする雰囲気に包みたい、との思いを抱くようになりました。そして、松田竹男(法学研究科)、中瀬哲史(院経営学研究科)、小伊藤亜希子(生活科学研究科)、山崎文徳(経営学研究科院生)を呼びかけ人世話人として、次の「呼びかけ文」を作成し、声をかけていきました。そして、教員、院生、職員33名の呼びかけ人を得て、05年2月に正式に大阪市大九条の会を立ち上げました。
◆活動記録◆ ※所属は当時
2005年2月10日(木)(参加者約50名)
シンポジウム「憲法改正を考える!」(大阪市大・九条の会 スタートアップ企画)
「いま、なぜ『憲法改正』なの?」 松田竹男(法学研究科、国際法)
「劣化ウラン弾による戦争被害の実態」
山崎文徳(経営学研究科・院生、技術論)
2005年4月20日(水) (参加者約30名)
講演会「憲法9条を考える」
「憲法改正、ここが危ない!」 松田竹男(法学研究科、国際法)
「この目で見た イラク戦争の真実」
西谷文和(イラクの子どもを救う会代表)
2005年7月11日(火) (参加者約15名)
トーク&ドリンク the 9条
「戦争放棄のための知的協力−平和問題談話会を中心に」廣川禎秀(元文学研究科、日本史)
「日本国憲法はどのように改変させられようとしているのか」
三島聡(法学研究科、刑事法)
2005年11月16日(水) (参加者約15名)
トーク&ドリンク the9条
「自民党新憲法案を斬る!」小西嘉幸(文学研究科、フランス文学)
「9条を守るためにわれわれは何をすべきか」野田昌吾(法学研究科、政治学)
2006年3月12日(日)
科学者9条の会・発足1周年記念集会 メンバー派遣(1名)
2006年4月27日(木)(参加者約180人)
高畑勲講演会「高畑勲監督が語る!!映画と九条と私」(別紙にビラ)
2006年6月10日
九条の会全国交流集会の青年交流会にメンバー派遣(2名)
※この間の活動<9条ランチの会>
9条をはじめ、いろいろなことについてざっくばらんに話をできる場があればよいということで、お昼休みにそれぞれ昼食を持ち寄っていろいろな話をする9条ランチの会を作りました。不定期に6回程度行い、各回6名程度の参加がありました。それぞれが思っていることや考えていること、あるいは近況などについて話しをするという場でした。(第1回5月10日/第2回5月30日/第3回6月14日/第4回7月10日/第5回10月20日)
2007年2月9日(金)創設2周年記念企画(参加者35名)
「15年戦争期の日本による医学犯罪」土屋貴志(文学研究科、医療倫理学)
「情勢報告(防衛省・基地再編、2007年度予算、教育基本法など)」大学院生数名より
※2月9日の企画に前後して、今後の方向性についての相談をしました。方向性として、@9条・憲法問題に関連した企画をおこなっていく路線、A必ずしも9条・憲法問題に限られず、9条の会に賛同する教員・院生・学生からの自分の専門研究の紹介と憲法問題にかける想いを発表する路線のどちらがいいのかということが問題になりました。9条の会の本来の姿からすれば、@が望ましいのですが、そうすると学内の演者が限られ、企画も頻繁におこなうのはなかなか難しくなります。Aの場合は、9条・憲法問題と直接はリンクしないかもしれませんが、学内の9条の会メンバーの交流という点で重要であると話し合われました。特に、2005年の立ち上げ時に、「憲法9条という普段は教員間でも議論しにくい問題が、十数年ぶりに自由に話し合えることができた」という感想を寄せる先生がおられました。市大9条の会の方向性としては、学内で9条に限らず互いの専門や社会問題についても自由に議論しあえる場を作るべきだと考え、Aも重視することになりました。
※2007年度の具体的な企画としては、@の9条・憲法問題企画を年に2〜3回、Aの交流企画を年に4〜5回程度開催することに決まりました。
2007年5月30日(水)交流会(参加者20名)
「情勢報告」大学院生より
「若者と社会保障」木下秀雄(法学研究科、社会保障法)
2007年7月9日(月)講演会(参加者20名)
「情勢報告(日本軍慰安婦問題、歴史認識問題)」大学院生より
「イラク戦争におけるメディアとナショナリズム」土屋礼子(文学研究科、メディア論)
2007年12月11日(火)交流会(参加者20名)
「9条をめぐる最近のできごと」大学院生
「食の安全と食環境」山口英昌
(元生活科学研究科、食環境科学)