札幌学院大学「九条の会」

 

    

 

◆結成の経過◆

これまで道内の大学で全学的な「九条の会」は、室蘭工業大学と北海道大学に存在していました。本学はその「建学の精神」の一つに「学の自由」を掲げ、「理念」の一つに「人権」を掲げていますが、戦前の日本や諸外国を見れば明らかなように、いざ戦争になれば、「学の自由」はゆがめられ、「人権」は大幅に制約されます。「学の自由」も「人権」も全面開花させるには、平和があってのことです。このような「建学の精神」「理念」を掲げる大学に集う者として、本学でも道内大学3番目、道内私立大学初の全学的な「九条の会」を結成しようとの声があがり、20086月から準備を始めました。そして、同年7月に教員・事務職員・生協職員・教職員組合委員長・学生の計10人が結成を呼びかけ、同年1021日に設立総会を開催しました。

 

◆組織構成◆

結成に際しての呼びかけ人が10人、20092月現在の賛同者が45人の計55人、教員・事務職員・生協職員・学生・卒業生から構成されています。

運営に関する事柄は世話人会で決定し、世話人会は本会の運営の実務を担当する事務局を置いて活動しています。そして、世話人会は、呼びかけ人・事務局・世話人会が承認した者から構成され、必要に応じて会議を行っています。実際には、普段、世話人会に参加する人数は約10名、事務局は3人から構成されています。

 

◆運営方法◆

上記に記したように、世話人会が主要な決定を行い、事務局が実務を担っています。

財政については、呼びかけ人・賛同者・設立総会参加者からカンパを募り、教職員組合からのカンパも得て活動しています。

 

◆これまでの活動◆

 2008610月  第1回〜第7回結成準備会

 20081021日 設立総会…参加者49人(教員・事務職員・生協職員・学生・卒業

生・市民等で、市民は18人)

 20081011月 第1回〜第2回世話人会

 200812 9日 第1回学習会 「国内問題としての平和〜社会保障からみた憲法とその擁護」…嶋田佳広法学部講師による講演と、本学における障がいを抱える学生へのサポート活動及び札幌におけるホームレス支援の報告を嶋田ゼミ学生2名が行いました。参加者は約30人(うち、市民が約半数)。 

 2009 211日 江別市内「九条の会」等10団体企画への参加

 

◆活動上、工夫した点や教訓◆

本学の「九条の会」の運営は、実際には教員が中心になって行ってますが、大学で結成する「九条の会」である以上、教員だけの組織にせず、広く事務職員・生協職員・学生などにも呼びかけ人になってもらい、賛同者を集めてきました。設立総会の司会は男女2人の学生・卒業生が、第1回学習会の報告者には男女2人の学生が務め、学生も参加しやすい雰囲気作りに努めています(参加者からは、学生の活躍ぶりが好評です)。

また、設立総会では北海道大学の「九条の会」と大学のある江別市内の「九条の会」の方に挨拶をしていただき、他大学や地域の「九条の会」と連携してきました(当日は、室蘭工業大学の「九条の会」と「九条の会」全国事務局からメッセージもいただきました)。

設立総会や学習会を開催する前には、必ず新聞・ミニコミ紙に告知記事を出してもらい、広く市民の参加も呼びかけてきました。その結果、設立総会も学習会も多くの市民の参加があり、地域とつながる「九条の会」として活動しています。

ただ、一方でまだまだ教員・事務職員・学生の賛同者が少なく、賛同者拡大の工夫が必要です。

 

◆今後の活動計画◆

・ホームページの作成

・学習会…2009 4月 第2回学習会 「憲法9条と沖縄(仮)」小澤隆司法学部教授による講演

・総会…200910月 

・他団体との連携…江別市内「九条の会」や他大学「九条の会」との共同企画