中央大学教員9条の会

 

 

連絡先

 

結成の経過

「中央大学教員9条の会」は、憲法「改正」への動きが強まるなか、憲法9条を守りたいという想いを抱く者がその1点において手をとりあい、できることから始めようと話し合って、13人の設立発起人によって200531日に結成しました。

08年2月現在、法・経・商・文・理工の5学部に、58名の会員がいます。

(注:中央大学には教員が組織している「中央大学教員9条の会」と学生が組織している「中央大学9条の会」とがあり、相互に自立と共同の関係で運動しています。)

 

組織と運営

5学部で5人の世話人をおいている以外には何も組織・機構らしいものはありません。世話人会議は適宜開催とし、定例化はしていません。普段の連絡・意思疎通はほとんどメーリングリスト(会員58人中49人が登録)で行っています。財政は入会時に1人1000円の会費を集めているのみです。特別な予算が必要な際には別途カンパを集めます。

 

これまでの活動

学内の教員を中心に専門分野と関わらせながら憲法9条に対する思いを語って頂く定例学習会が私たちの一番の基本です。その他にも学生の会との共同主催で、大型講演会、映画上映会、各種のツアーなど多彩な企画も取り組んでいます。


2005年度

05/4/25 第1回定例学習会 古城利明氏(法学部)

  「丸山真男『憲法第九条をめぐる若干の考察』再読」

05/5/17 第2回定例学習会 植野妙実子氏(理工学部)

  「憲法24条から、憲法改正を考える」

05/6/27 第3回定例学習会 山田功氏(文学部)

 「学校に自由の風を!――いま起きている東京都の「教育改革」をめぐる諸問」

05/10/2 第4回定例学習会 木下毅氏 (法学部)

  「日本国憲法9条・20条の解釈をめぐって」

05/11/22 第5回定例学習会 竹村卓氏(富山大学)

  「軍隊を捨てて生きる――コスタリカの脱力系?平和主義」

05/12/13 第6回定例学習会 斎藤道彦氏(経済学部)

  「日本国憲法と中国」

06/2/22第7回定例学習会 吉見義明氏(商学部)

  「与えられた民主主義か、自前の民主主義か——戦後における憲法受容の特」

06/3/27 第8回定例学習会 畑尻剛氏(法学部)

  「憲法改正論の私的考察」

2006年度

06/6/2 大型講演会(学生の会との共催)植野妙実子氏+平山令二氏+米田貢氏

  「3学部の中大教授が語る!学びと9条の意外な関係」(参加者約50人)

06/6/20 第9回定例学習会 堀尾輝久氏(元文学部)

  「憲法と教育基本法」

06/11/30 第10回定例学習会 河上暁弘氏(人文研)

  「原点から考える憲法第9条の平和構想のグランドデザイン」

06/12/20 第11回定例学習会 柳井俊二氏(法学部)

  「9条で日本は守れるか?」

07/1/15 第12回定例学習会 渡辺治氏(一橋大学)

  「なぜ、憲法9条を変えようとするのか」

07/2/5 映画「ベアテの贈りもの」上映会(参加者40人弱)

2007年度

07/5/27 憲法ミュージカル「キジムナー」八王子公演を観るツアー

07/7/4-7 「イラク戦争写真展」開催(入場者約130人)

07/7/9 大型講演会(学生の会との共催) 高遠菜穂子氏

  「命に国境はない〜最も危険な国イラクに支援は届くのか〜」(参加者201人)

07/11/16 首都圏学生集会Peace Night 9へ学生とともに参加(バス1台借り切ってツアー)

07/11/20 13回定例学習会 李容洙氏(元従軍「慰安婦」)+吉見義明氏(商学部)

  「李容洙さんのお話を聞く会」

07/12/7 14回定例学習会 滝田賢治氏(法学部)

  「アメリカの戦略」

08/3/31 総会

2008年度

08/6/9 大型対談(学生の会との共催) 雨宮処凛氏+小森陽一氏

  「命をまもる〜憲法9条と25条〜」(参加者160人)

08/6/19-20 映画上映会

  「ガイサンシーとその姉妹たち」(班忠義監督)

  「オレの心は負けてない」(安海龍監督)

08/7/31 第15回定例研究会 西海真樹氏(法学部)

  「大東亜共栄圏と国際法」

08/12/11 第16回定例学習会 川添利幸氏(元法学部・元学長)

  「カントの永久平和論と9条」

08/12/12 首都圏学生集会Peace Night 9へ学生とともに参加(バス1台借り切ってツアー)

09/3/後半 第17会定例学習会と総会を予定

 

到達点と今後の方向性

これまでの経過

2005年度の活動はもっぱら定例学習会のみでしたが、回数は多く8回開きまた。

2006年度から新機軸として学生の会と共催で大型企画を組むようになりました。

2007年度には種類的にも規模的にも大きな企画を頻繁に成功させられるようになりましたが、定例学習会の開催数は減ってしまいました。

2008年度もその傾向は変わっていません。

 

到達点の評価

・とにもかくにも定例学習会を継続していることによって「中央大学に九条の会あり」の存在感は出てきている。定例学習会で護憲派でない方に講師を依頼しても快く引き受けて頂いけたりしている。

・学生の会との企画の共催はお互いに刺激と支援を与えあう良い機会になっている。

・しかし、基本活動である定例学習会の頻度や出席者数がスローダウンしており、会員の数もここ2年近くで数名しか増えていない。

会自身の勢いが停滞傾向にあることは否めない。

・現在の一番の反省点は、世話人体制はあるものの、総会などの意志決定機関を明確にせず、MLでの情報共有だけで進めてきたこと。そのような反省にたって2007年度末から、年1回(3月)に総会を持つことにした。参加者数は芳しくないが、毎年きちんと継続していこうと考えている。