中央大学9条の会
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◆結成の経過◆
自民党の改憲案たたき台が出たばかりの時、改憲案を読んで危機感を持った弁護士を目指す学生が中心となり、2004年12月に準備会が設立されました。仲間同士の自主的な学習会を行っていましたが、「自分たちだけで学習しているのではなく講師を呼んで講演会をやろう」という提起があり、小森陽一先生の講演会をしました。小森先生の「もっと大きな運動にしなきゃ、9条は守れないよ!!」との励ましにより中大に憲法を考える雰囲気をつくるべく、たくさんの人を集める講演会を開くことにしました。
講演会の成功と憲法を守る世論を学内で広げるために、賛同人を増やしました。2005年に賛同人が100人を超え「中央大学9条の会」を発足させました。
◆組織構成◆
事務局が会を運営します。その執行部として「スタッフ」数名をおき、事務局会議の内容を決めるなど運営を円滑にするために働いています。また、事務局でない人でも9条を守りたいと思い、「中大9条の会アピール」に賛同する方は賛同人になれます。賛同人には企画のお知らせをしています。
中央大学教員9条の会の先生方や、地域の9条の会の方々ともお互いの企画に参加するなど連携をとり交流しています。教員9条の会とは企画を共催させていただくこともあります。
◆運営方法◆
2008年後期は、週に1回の事務局会議で主に企画について話し合い、2週に1回学習会を開き憲法をとりまく情勢について学習を深めました。
財政は会費として毎月300円(企画のある月は500円)事務局員から集めています。そのほかにも、企画で必要な時には教員や地域の方々からカンパを頂いてきました。2009年度は、企画の前に予算を立てるなど、できるだけ学生で財政を支えられるように工夫していくつもりです。
◆これまでの活動◆
(1) 企画
2008/4 学内でのアンケート対話、新歓企画
2008/4/24 「笹本弁護士講演会」
2008/5/4〜6 「9条世界会議」に参加
2008/6/2〜6 「平和憲法と米軍基地」写真展
2008/6/9 「命を守る〜憲法9条と25条〜」講師:雨宮処凛氏、小森陽一氏
2008/7
「横須賀米軍基地FW」
2008/10/2 「川崎市ふれあい館館長 ペェチュンド氏講演会」
2008/10/16 「井筒監督が語る〜戦争はアカン!平和憲法でええやん〜」
2008/11/1,2 「原爆の被害と核廃絶運動の歩み」写真展+講演会
2008/11/21
「歌人が言葉に込めた平和の願い〜戦前・戦中、そして現在〜」
講師:大田美和氏
2008/12/12 「第2回PeaceNight9〜世界の窮状に9条〜」※中大からバスで参加
(2) 学習
文献学習
・ 伊籐真「憲法の力」集英社新書2007
・ 小関彰一「憲法9条はなぜ制定されたか」岩波ブックレット
・ 渡辺治「憲法「改正」」旬報社2005
・ 雨宮処凛「プレカリアート」洋泉社2007
・ 二宮厚美「憲法25条+9条の福祉国家」かもがわ出版2005
・ 豊秀一「国民投票」岩波書店2007 など
◆活動上、工夫した点や教訓◆
今年は4月に新入生を会に迎えようと新歓アンケート対話を行い、6人の新入生が事務局に入ってくれました。企画を通じて、会の目的である「学内に9条をまもりたい世論を増やす」こと目指すだけでなく、新入生に「主体的に憲法9条をまもる」大切さを実感してもらおうと務めました。企画は宣伝活動を重視し、ポスター、ビラ、立て看板や教員の方の協力も得て授業前5分間宣伝なども積極的に行ってきました。講演会のテーマは、ホットな話題を取り入れ、その中でも9条との結びつきが分かるものにしました。大規模講演会の来場者は200人を超えるものもあり、多くの学生が9条を考える機会を提供できたと思います。
しかし、どの企画も成功したのですが、事務局員が企画や事務作業の多さから負担を感じ、楽しく充実した活動を事務局が一丸となって行えたという実感はあまり残りませんでした。今まで会の中心で支えてきた4年生の卒業を前に、会では「事務局も生き生きと活動し、学べる」ことを「学内の世論を形成する」目的と両立させるために、今後講演会の頻度や準備など活動を工夫していこうということになりました。
事務局員が憲法9条をとりまく社会情勢を学び、学生の興味関心にこたえる講演会を開き、9条を守ることに確信を得られるには、学習が大切になると思います。今後は文献だけでなく、様々な企画に参加したりするなど学びの場を広げていこうと思っています。
◆今後の活動計画◆
4月下旬 新入生歓迎講演会