愛知大学9条の会

 

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◆結成の経過◆

前史として、2004年に、自衛隊のイラク派遣反対アピールを愛知大学有志として2回にわたり出しました。その時に中心的に動いたメンバー数名が、ナショナリズムの高まり、改憲の動きの高まりなどに危機感を抱き、200511月ころから以後の活動についての話し合いを数回もち、九条擁護の1点に的を絞った「愛知大学九条の会」(通称「愛大 九条の会」)を立ち上げようという結論にいたりました。そして、37名の呼びかけ人のもとに賛同者(会員)を募る活動に入り、2006610日に設立集会を開き、発足しました。

なお、賛同者を募る過程で、学内の一研究所が現職自衛官を講師として招聘した公開講演会を開催するという出来事があり、これも危機感を募らせるひとつの要因となりました。

 

◆組織と運営◆

会員は、20092月現在で、現教職員を中心に、元教職員、非常勤教員、卒業生など愛知大学関係者120名です。10名からなる事務局を置き、活動の企画立案などを行なっています。入会金や会費は徴収せず、カンパ、講演会やシンポジウムの参加費とそれらを記録したDVDの販売で経費を賄っています。

 

◆これまでの活動◆

以下、過去1年間の活動のみを記します。

 

(1)   2008126日 講演会を「第9条の会なごや」との共催、名古屋YWCAの協力で開催(名古屋YWCA)。

 テーマ:「改憲は未来を左右する---「国のウソ」を見抜き抵抗を」

 講師:安斎育郎氏(立命館大学国際平和ミュージアム館長)

 参加者数:約120

(2)   200875日 愛大九条の会二周年記念真のジウムを開催(車道校舎)

 テーマ:「自衛隊イラク派兵差し止め名古屋訴訟高裁違憲判決の意義を語る」

 パネラー:池住義憲氏(自衛隊イラク派兵差止訴訟の会代表)

河辺一郎氏(愛知大学現代中国学部教授)

小林武氏(愛知大学法科大学院教授)

西本伸氏(反核・平和運動家)

 コーディネーター:鈴木規夫氏(愛知大学国際コミュニケーション学部教授)

 参加者数:約50

(3) 2008927日 「第9条の会なごや」との共催で講演会を開催(車道校舎)

 テーマ:「平和と生活を『憲法診断』する:一人ひとりの問題として」

 講師:水島朝穂氏(早稲田大学教授)。

 参加者数:約150

(4) 20081115日 「東海放送人九条の会」との共催で講演会を開催(車道校舎)

 テーマ:「メディアの憲法報道を問う」

 講師:飯室勝彦氏(中京大学教授)

 参加者数:約70

 

上記のほか、2008426日に開催された「あいち平和映画祭2008」の賛同団体となり、その映画祭の宣伝・普及に協力しました。

 

◆活動上、工夫した点や教訓◆

愛知大学は豊橋校舎、名古屋校舎、車道校舎という3キャンパスからなり、一同会しての事務局会議を開くことはほぼ不可能なため、もっぱらメールで意見交換等を行なっています。事務局から会員への連絡、および会員相互の意見交換にはメーリングリストを使うとともに、ホームページ(http://aidai9jo.sakura.ne.jp)を立ち上げ、情報を適宜掲載しています。

なお、会の設立以来、学内外の諸団体との積極的な交流・連携を方針の一つにしており、講演会などの開催についても共催によるものが多くなっています。

 

◆今後の活動計画◆

「ピースシネマ2Days」(「あいち平和映画祭」)(200951617日開催)の賛同団体に加わりました。今後、この映画祭の宣伝・普及に協力していきます。これが、当面の活動予定です。また、年間34回の講演会あるいはシンポジウムを開催する予定です。