島根大学9条の会

 

 HP: http://shimadai9jou.net/

 

◆結成の経過◆

「島根大学9条の会」は、大学人として「戦争放棄・戦力不保持を定めた憲法9条を変えようとする動きに抗して、平和を求める世界の市民と手をつなぐ」ことを目的に、2006510日に設立集会をもって発足しました(参加者50名)。現在、約180名の賛同人を集めています(松江キャンパスのみ)。当会は学内の教員と事務職員のみならず、学生と大学生協職員、元教員と卒業生まで幅広く賛同人を集めているところに特色があります(教員は約150名)。

「憲法9条の価値を世界に輝かせるためにあらゆる努力を始めよう」という全国9条の会による呼びかけの趣旨に賛同し、自らが取り組むことができる平和行動を実践することが会の賛同条件です。教員であれば、授業やゼミの時間、あるいは学生との雑談の際に平和とは何か、憲法9条の意義とは何かを語りかけることだけでも立派な平和行動です。それを多くの賛同人が実践することで学内のみならず、地域社会へ平和への願いを拡げることができるのではないかということが、そもそもの会の発足の出発点です。近年の法人化の影響で、学内で社会問題について議論をする機会すら失われており、会の立ち上げを待望していた方も多かったようです。

 

◆組織と運営◆

適宜事務局会議を開催して、活動がとぎれないように運営に努めています。賛同者専用のメーリングリストを設置して情勢の情報を流しています。

 

◆これまでの活動◆

これまでに単独の集会だけではなく、県内の9条の会など民主的な団体と合同でシンポジウムを開催してきました。それぞれの企画に学生(島根大学生協学生員会など)や地域住民の方へ参加を呼びかけ、大勢の方に参加していただきました。最初は受け身で参加した学生から「憲法9条の意味がよく理解できた」「高校までに習った知識と違って、平和の重要さが実感できた」などの感想や意見をもらっています。

以下は、これまでの活動内容です。

2006年度>

@「宗教者から見た憲法9条と教育基本法」(原田豊己・松江カトリック教会神父、6/12、参加者35名)

A「憲法9条、未来をひらく〜広げよう!地域・職場の9条の会〜」(小森陽一・東京大学教授、7/2、参加者250名・共同開催)

B「『憲法改正国民投票法』を検証する」(柳井健一・関西学院大学助教授、8/24、参加者15名)

C「杉並区の「つくる会」教科書採択の闘いと今」(服藤早苗・埼玉学園大学教授、9/12、参加者20名)

D「映画・日本国憲法」(ユンカーマン監督)を観て語るゆうべ(11/22

 

2007年度>

E「やっぱり通せない改憲手続法(国民投票法)案」(植松健一・島根大学法文学部准教授、4/25

F「9条の会・松江交流会」(植松健一・島根大学法文学部准教授、6/16

G「9条まつりin島大」(高遠菜穂子・イラク支援ボランティア、9/9

H「定年退職者と卒業生が語る平和問題」(1/24、参加者40名)

 

2008年度>

I新歓企画「島大9条の会 憲法講演会『島根の弁護士』が語る憲法〜今学生に伝えたいこと〜(光谷香朱子・弁護士)&西村弘明さんのギター演奏会(4/23、参加者47名)

J「パレスチナ・ガザ問題についての学習会」(清末愛砂・島根大学男女共同参画推進室講師、1/22、参加者50名)

K映画上映会「アルナの子どもたち」(2/26

 

◆今後の活動計画◆

これまでの活動経験を活かして、他団体と共同で企画をつくり、地域住民にも参加しやすい講演会などを開催する予定です。地域社会へ平和運動を拡げるためにも、地元マスメディアで取り上げられるレベルの企画を目指していきたいと考えています。また、勉強会だけではなく、平和に関する映画上映会など遊びの要素を取り入れた活動も展開していきたいと考えています。


写真1 光谷弁護士の講演         写真2 西村さんのギター演奏